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超久しぶりの東海道歩き。
昨年9月以来なので、約8ヶ月ぶりになりました。
記事を書くのに時間がかかりアップ日は5月下旬になっていますが、実際に歩いたのは5月の中旬です。
前回のおさらい
前回は昨年、2020年の9月中旬に川崎宿から神奈川宿まで歩きました。あのときは暑かった、、、
その時の様子はこちらの記事をご覧ください。 東海道を歩く〜その3〜川崎宿から神奈川宿 子安から浦島町あたりまでの運河沿いの道が特に印象に残っています。
事前準備
今回は特に事前準備をしませんでした。
ルートやチェックポイントなどの確認もせず、「行けばなんとかなるだろう」という感じのゆるゆるウォーキングです。
実際、人里離れた秘境を旅するわけではないので、まあ行けばなんとでもなります。
しかし前日の夜に辛いラーメンを食べたのはよくありませんでした。おかげでトイレのない路上で腹痛に苦しむことになったので。
持ち物
今回は前回までと違ってゆるゆる気分でしたので、持ち物も気合ゼロです。
いつもの通勤時に持ち歩いているものに着替えだけプラスした感じです。
結局その着替えも使いませんでした。
服装
一応走れる格好で行きましたが、ほぼ走りませんでした。(最近あまり走っていないので、、、)
- ランニングウェア上下(ユニクロのエアリズム)
- アンダータイツ(ユニクロのエアリズム)
- 長袖のランニングジャケット
- ランニングシューズ
自宅から電車移動〜ウォーキング〜帰宅電車まですべてこの格好でした。
やや肌寒いかな?くらいの天気でしたが、歩くのにはちょうどよかったみたいで体力の消耗も少なかったように思います。ほぼ走らなかったのも良かったのでしょう。
歩いたルート
これが歩いたルートです。大体4kmの行程です。
今回は、歩く際にガーミンの起動をし忘れるというミスを犯し、記録が取れていません。
はじめに登り下りがありますが、それ以降はほぼ平坦な道のりです。
この記事を書き始めて気がついたのですが、浅間下から天王町駅前まで、旧東海道ではなく新しい幹線道路を歩いていました、、、何というミス
道中の様子
京急神奈川駅〜浅間下
ということで、まずは前回のゴールだった京急神奈川駅に到着。
そして保土ヶ谷宿へ向けてスタート。
雨が降りそうで降らない、はっきりしない空模様。
大きな通りを越えて、、
ひっそりとした旧東海道に入ります。
まず現れるのが1188年創建の大綱金比羅神社。
金比羅信仰はヒンドゥー教の神クンビーラが仏教を経て日本に伝わったものです。
クンビーラはガンジス川のワニを神格化した水神です。クンビーラはガンジス川を神格化した女神ガンガーの乗り物とされており、そのため古くから水運の守り神として信仰されています。
この辺りは上り坂になっています。
坂の途中に現れるのが田中屋。
歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」の「神奈川台之景」にも描かれている「さくらや」という神奈川宿の旅籠が前身の老舗料亭です。現在も営業中です。
坂本龍馬の妻「おりょう」が働いていたことでも有名。
この辺り、神奈川区台町(だいまち)は神奈川湊を見下ろすことができる眺望の良い景勝地で、広重の浮世絵に見られるように多くの茶屋が軒を連ねていたそうです。
やや進んで上台橋。
橋を渡り、下りつつ道を進みます。
下りきった辺りで大きな道に出ます。
勧行寺の山門を発見。
学陽山勧行寺は1595年創建、新選組局長の近藤勇で有名な天然理心流の開祖の墓所があります。
ちなみに近藤勇のお墓は東京の北区、三鷹市、それから福島県会津若松市、山形県米沢市など複数あります。→近藤勇(Wikipedia)
勧行寺の山門を過ぎると平坦な道になります。
そしてよこはま道と交差します。
よこはま道は、日米修好通商条約で決められた開港日の3ヶ月前から工事が始まり、なんと開港の前日に開通したそうです。
条約では、神奈川を開港することになっていたのですが、幕府としては「神奈川宿に外国人を入れたくない」ということで、当時は寒村だった横浜村(現在の関内辺り)で外国人を受け入れました。
ただし、そのままだと諸外国から「ここ(横浜)は神奈川じゃないよね?」と突っ込まれるので、その追求をかわすために横浜村と神奈川宿を道でつなぎ、「ここ(横浜)は神奈川の一部です。だって道でつながってるから」というロジックで押し通すことにしました。
そのために作られたのがこのよこはま道です。
なんというか、今も昔も、人の考えることはあまり変わらないなあという気がします。→よこはま道(Wikipedia)
よこはま道を過ぎたら、まもなく浅間下の大きな交差点に出ます。
天気が悪かったので、全体的に写真が暗くて申し訳ないです。
浅間下の交差点の近くには浅間神社があります。浅間神社は1080年にあの源頼朝が開いたとされる神社です。→浅間神社(Wikipedia)
この辺りはもともと「芝生(しぼう)」という地名だったそうですが、「しぼう=死亡」をイメージさせて縁起が悪いということで住民から要望があり、1901年に横浜市に編入された際に浅間町と改称されました。
神奈川宿と保土ヶ谷宿の中間あたりにあるので、昔はにぎやかだったらしいです。
浅間下〜天王町駅前
本来ならばもう一本西にある細い道が旧東海道なのですが、ここからしばらく間違えて大きな市道を歩いています。
浅間下を過ぎてまもなく、左手にややはいったところに「漫画漫画」という小さな店を発見。素通りすることができず、店構えを記念撮影させていただきました。
後で調べてみたところ古本屋さんらしいです。
もう少し進むと道の斜向かいの花屋さんに目を奪われます。
なんか良い、、、なんかすごく良い雰囲気の花屋さんです。ウェブサイトはないけどSNSはやってるっぽいので、興味のある方は「横浜 花幸」で検索してみてください。
またしばらく進み、大きな国道と交差するあたりにあるのが洪福寺。
禅宗(臨済宗)のお寺なので座禅教室的なのもあるみたいです。もっとも今はコロナ対策でやっていないようですが、、、
1330年代に建てられた薬師堂が今の場所に移されたのが1636年頃だそうで、非常に古いお寺です。→洪福寺(公式サイト)
趣のある山門。
山門には狛犬と象が彫られています。象は仏教と深く結びついていますからね。
本堂は結構近代的。
洪福寺を過ぎるともうすぐ天王町。
その前に順忍寺。
のぞかせて頂いた感じ、落ち着いてアットホームな雰囲気のお寺という印象。
1921年(大正10年)に開かれた説教所がルーツだそうで、事の起こりから今年で丁度100年目ということになります。
順忍寺を過ぎると程なく天王橋で帷子川を渡り、、
相鉄天王町駅前に到着。
天王町駅前〜保土ヶ谷駅
天王町駅前を過ぎてしばらく歩くと、、、
道の左手やや奥まったところに趣のある建物を発見。
この時はとりあえず写真だけ撮らせていただきましたが、後日調べてみると地元の人達に愛されている昔ながらのかき氷店でした。
帰宅後に調べてみると、各所での評価が軒並み高く、ぜひとも一度訪れてみたいと感じました。
夏しかやってないみたいなので、この日(5月中旬)はまだ営業シーズンではなかったのでしょう。
興味のある方は「かき氷 村田屋 横浜」で検索するとヒットすると思います。
村田屋を過ぎてまもなく現れるのが、真言宗普賢山香象院の山門。
大きな釜があります。なぜ?
象がいました。
普賢菩薩は象に乗った姿で描かれることが多いので、象の像が祀られているのでしょうか。
いつの開山なのかは不明だそうですが、天正11年(1583年)に中興されたという記録が残っているようなので、それよりも前の縁起ということになります。
天正11年といえば、、、本能寺の変の翌年ですから、歴史を感じますね。
チェックポイントの保土ヶ谷駅まではもう少しです。
香象院を過ぎて少し歩くと左手にいい感じの蕎麦屋がありました。営業しているのかどうかは不明、そろそろ腹が減ってきました。
そしてスマホのバッテリーがやばい。
もう保土ヶ谷の駅前です。ここを道なりにカーブして行き、、
細い川を渡ります。
この細い革は帷子川の支流の今井川。
飛び出し坊や的なイラストの描かれた看板が立てられています。落書きではなさそう、、、
JR保土ヶ谷駅に到着。
もう昼過ぎなのでここで昼食とします。
保土ヶ谷駅前のマクドナルドです。
最近マクドナルドが美味しいので、、
そしてスマホの充電をしなくてはなりません。「スマホの充電ができる場所」が休憩場所を選ぶ必須条件になっています。
グーグルマップを見つつ写真も取りつつだと、予想を大きく上回るペースでバッテリー残量が減っていきます。
保土ヶ谷宿の本陣跡はもう少し先にありますが、お腹が空いたのでとりあえずここでゴールということにします。
昼休憩の後は戸塚まで歩こうと思いますので(実際歩きました)そのレポートはまた後ほど。
記録
ガーミンを起動し忘れていたので正確な記録ではありませんが、
距離 | 約4km |
所要時間 | 約1時間 |
でした。
反省
反省点は2つ。
- ガーミンを起動し忘れた
- 途中で道を間違えた
今回は「とりあえず行ってみよう!」というノリだったので、色々と準備不足でした。
この日の午後は引き続き戸塚宿まで歩いたのですが、その道中でも準備不足を痛感することになります。
特に、間違えて歩けなかった道は商店街があり、もっと旧街道の趣を感じることができたかもしれないので残念です。
いずれまた、この区間は歩き直したいと思います。
追記
続きの記事を書きました。この日の午後、戸塚まで歩きました。 東海道を歩く〜その5〜保土ヶ谷宿から戸塚宿まで