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WiMAXを使っていた理由でもあるのですが、我が家は室内への埋込配管が詰まっており、光ファイバーケーブルを通すことができません。
解決策として露出配管を自作し、エアコンの配管(エアコンダクト)から室内へ取り込むことで無事に光回線インターネットを使えるようになりました。 WiMAX2+からソフトバンク光に乗り換えた結果
同じケースで困っている人の参考になればと思い、この記事にまとめます。
施工前の状況
我が家はマンションの最上階です。
MDF室から階下との踊り場のパイプスペースまでは光ケーブルが通っています。
通常はそこから既設の埋込配管を通して室内にケーブルを引き込みますが、どういうわけか途中で詰まっていてケーブルを通すことができません。
解決策
階下の踊り場から自室ベランダまでPF管を露出で敷設し、エアコンの配管から室内へ引き込みました。
ベランダに至る途中に玄関があり、そこのインターフォンから室内配管へ引き込むルートも検討していましたが、その先の配管が詰まっていたら元も子もないので止めました。
結果的にこの判断は正解だったと思います。
使用した材料
PF管(ミラフレキSS 16mm)
それしかなかったので50m束を買いましたが、多分40m以上余っていると思います。
露出配管に使用するので強度が心配でしたが、かなりしっかりしており大人が踏んでも潰れません。
その一方で、カッターで切込みを入れると簡単に切断できるため施工はしやすいです。
太さ16mm経を使用。光ケーブルを通すだけなのでもっと細くても良かったかもしれませんが、通しやすさを考えて少し太めのものを選んでいます。
かなりかさばるので持ち帰るの一苦労、アマゾンなどで頼めばよかったと後悔しました。
PF管サドル・固定ビス
ビスの長さは短くても長くても施工しにくいので選ぶときは要注意です。
ベニヤ板
5cm角、12mm厚位のものを少し多めに用意しました。
両面テープ(Scotch超強力 スーパー多用途 粗面用)
マンション階段の壁面に使用するので、凹凸のある面に使えてなおかつ剥がす特に塗装を傷めないものが理想です。
Scotchのテープは安くないけど流石にものは良いですね。
結束バンド
長さ20cmのものを用意しましたが、結局長さが足りず、2本を連結させて使用したのでもっと長いものを用意すべきでした。反省です。
エアコン用シールパテ
エアコンのダクトに詰まっている白っぽい粘土のようなアレです。皆さん一度は見たことありますよね?
小さいサイズと大きなサイズのどちらを買うか迷って結局大きなサイズを買いましたが正解でした。
予想していたよりもたくさんの量が必要でした。
配線カバー
PF管は目立つので室内はこういった配線カバーに切り替えたほうが見た目が良いと思います。
必要な道具
- カッター:PF管の切断に必要
- ドライバー:サドルのビス止めに必要
施工手順
実際に行った施工手順はこのような感じです。
状況に応じて手順は変更してしかるべきだと思いますが、参考になれば。
エアコンダクトのパテを取り除く
まず室内への入口になるエアコンのダクトを塞いでいる既設のパテを取り除きました。
わりと固くなっているので取っ掛かりはドライバーなどを使った方がいいでしょう。少し崩せれば素手で引きちぎるようにして取り除けます。
PF管を配置する(仮留め)
スタート地点のパイプスペースからゴール地点のエアコンダクトまでのルートを決めてPF管を配置します。
この後光ケーブルを通すので、この段階では仮留めです。がっちり固定してしまうとケーブルを通すときに苦労するかもしれないので注意です。
ルートを決める際の留意点としては、曲げをできるだけ緩やかにすること。曲げが緩やかな方がケーブルを通しやすいし通信のロスも少なくて済みます。 参考 光ファイバコードの曲げ限界を知るTower of Enginners
PF管に光ケーブルを通す
光ケーブルは結構硬いのでそのまま通すことができました。
結構緩やかに曲がるようにルート設定したつもりでしたが途中で一度引っかかってしまい、PF管自体をずらしながら出口まで持っていきました。
また、光ケーブルは先端が細く、PF管内部の凹凸に引っかかりやすいので、ボールペンのキャップをケーブル先端にかぶせて固定し、引っかからずに管内部を通過できるように工夫しました。
ボールペンのキャップの中にエアコンダクト用のパテを詰めてケーブルを深く挿し込み、さらにテープで外れないように固定して使いました。
配線用のワイヤーがあればもっと簡単にできたのかもしれませんが、このためだけに買うには高額だったのでなんとかしました。
光ケーブルを室内へ引き込む
PF管は室内側の壁面で終わるように切り落とし、そこから先はもっと目立たない室内用配線カバーをつかって配線しました。
光ケーブルをどこまで引っ張ってくるかはどこにルーターを設置するかによりますが、電源が必要なのでコンセントの近くに光ケーブルの出口である光コンセントが設置できるように考えました。
通常エアコンダクトは壁の上の方についているので、そこから光ケーブルを壁の隅の方を伝わせて壁面下部のコンセント付近まで配線しました。
PF管を固定する
手順2で仮留めしたPF管をサドルと結束バンドで固定します。
サドルは、まず先にベニヤ板を両面テープで壁面に固定し、そのベニヤ板にビス止めします。
結束バンドはパイプスペース内のパイプやベランダの手すり、エアコンの配管などにPF管を添わせて固定していきました。
曲げ角度が急になりすぎないように注意が必要です。
また、最終的にはNTTによる工事が必要になりますので、そのときに多少の微調整が出るかもしれません。
そのつもりでPF管の取り回しだけでなく、気持ちにも余裕を持って置いたほうが賢明です。
エアコンのダクトをパテ埋め
これで光ケーブルが室内まで通っている状態になりましたので、エアコンのダクトをパテ埋めしました。
ここで予想外だったのは部屋の外壁が思っていたよりも厚みがあったこと、その全てをパテで埋めるわけではありませんがパテは多めに用意しておいたほうが間違いありません。
また、ダクト内部でPF管が暴れないように、PF管の切れ端を折り曲げて突っ込んでおきました。
こうするとパテの量も少なくて済みますので一石二鳥です。
この後はNTTに
僕に出来たのはここまでです。
この後はNTTの人に工事に来てもらい、光コンセントの設置から通信状況の確認までをやってもらいました。
自分でやってみた結果:工事は成功
まず、無事にインターネットを開通できたので素人ながら工事は成功しました。念願の光回線を使えるようになって本当に良かったです。
それから、通常はいくらか請求されるはずのNTT工事費は無料でした。
光ケーブルが室内まで引き込まれている状態だったので、NTTの工事も簡単に済ましたので当然といえば当然ですが、頑張ってよかったです。
まあ工事費に関してはソフトバンクが負担してくれるのでどちらにしても自己負担にはならなかったかもしれませんが、気持ちの問題ですね。
やってやったぜ!という達成感がありました。
まとめ
室内への配管が途中で詰まっているケースにおいて、その詰まりを取り除くことはかなり難しいようです。
まず詰まりの箇所を特定することが難しい上に、特定できたとしてもその詰まりを除去するための工事をどのような方法で行うのか?
壁や床を剥がして内部に埋め込まれた配管をやり直すのは現実的ではありませんよね。
僕が行った施工内容は全てのケースでベストでは無いかもしれませんが、同じようなケースにおける解決策として一つの選択肢にはなるのではないかと思います。
NTTはこういった配管工事はやってくれないので、自分でやるか業者さんに頼むかになると思います。
多少DIYの慣れがないと難しいかもしれませんので、「ちょっと自信がないかも、、、」という場合にはDIYが得意そうな知り合いや町の電気屋さんに相談してみるといいでしょう。
また集合住宅の場合、それぞれの管理形態によって工事の可否、申請の有無があると思いますので管理会社・管理組合へまずは相談を。
おまけ